映画をどう聴く?
さて映画、映画といってもただ漠然と見ていたのでは効果も半減です。漠然と見ていても映画のストーリーが追えて何を言っているのかがそこそこ分かるようになるのはかなり上級者になってからです。それまでには少しpro-activeにどう観るか聴くかを意識した方が良い結果が得られると思います。
- これはまず最初に今の自分のレベルが関係します。TOEICを指標としてお話をしますと、まず400〜700点くらいの人。このレベルですとまず殆ど分からないと思います。所々聞き覚えたフレーズが耳に入るくらいです。長々としゃべるシーンなどは殆どとれないと思います。
- こういう場合、字幕なしで観ても殆ど効果はありません。分からない状態が延々続くだけでいずれイヤになってしまいます。お奨めなのはまず一度日本語字幕をみながら映画を観ます。ストーリーをまず把握するということです。それから字幕を英文に切り替えそれを追いながらもう一度観ます。おそらく読むのがついていけない場面や読めても意味が分からない場面があるとは思いますが、それでもこの作業を繰り返すうちに英文と音が結びついていくのが分かり始めます。
- そうして一回目に観た日本語字幕を思い出して、あ〜、こういうときにはこう言うんだ、というのが見つけられるようになります。その都度、メモっときましょう。ただこのころにはスラングなのか、そうでないのかもまだよく分からない可能性もありますので鵜呑みにせずに辞書などで調べて表現をverifyしておいた方が良いでしょう。
- TOEIC700〜900くらい(700と900の差は大きいのですが)の人はいきなり英文字幕を見ながら観るか、それとも字幕なしで観るかです。映画の種類によっては英文字幕なしではちょっと歯が立たない物もあると思うのでそういうときには悩まず字幕を表示しましょう。分からないものを聞き続けても余り意味はありません。
- また、このころから言い回しだけではなく、間の取り方、あるいはつなぎ方なども意識して俳優さんがどういう風にやっているか観ていると役に立ちます。中級者の人がspeakingがどうしてもぎこちない一つの原因が間のつなぎ方がへただからです。へたをしたら、その間に割り込まれてしまいます。欧米人は沈黙が続くのをものすごくいやがりますからね。Well..... I see what you're saying but.... you know...といいながら次に何を言うか考えればいいのです。こういうのは映画を観ていてもとても沢山出てきますよ。
- TOEIC900を超えてしばらく(数年?)経った頃になると、字幕なしでも映画によってはかなり分かるようになります。英文字幕を見ればほぼ90%以上は分かるはずです。このころにまだ字幕が読み切れない、というようだとやはりreadingスピードが弱いと言わざるを得ないでしょう。そしてこのころになって初めて日本語字幕を見ながらでも映画を観るのが英語の学習に役立ち始めます。
- 日本語字幕を見ながらでも耳は英文を聴けるようになります。。そして、あ〜こう訳したか、え〜、その訳は無いでしょう、なんて事が楽しめるようになります。また、英文字幕(これは全文100%表示されていないことがある)であれば、抜けてる部分を耳はきいていますので、ここを省略したな、なんてことも追えるようになります。
- 経験的には同じ映画を何度も観るのも一つですが、それと同時に数を稼ぐこともどんどん楽しみながらやるべきだと思います。ただ映画が嫌い、という人は無理してやる必要は無いと思います。